満たされる人間関係のためにまずは「じぶんファースト」が大切な理由

1.幸せな人生と人間関係

幸せを感じる要素は人それぞれ違うものですが、
共通する点も多くあります。

その一つは、
「人間関係に満足していること」

多くの方にとっ人生の幸福度に直結しています。

家族や友人、仕事関係、地域、ママ友、趣味の仲間・・・。

「好きだなぁ」「一緒にいると楽しいなぁ」
と思える対象がいる

相手からも同じように思われている

と感じられることは、
心の深い所で満たされます。

脳神経外科の林成之さんによると脳神経細胞が持つ本能は3つ
「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」だそうです。
(「脳に悪い7つの習慣」より)

良き人間関係を求める欲求が
本能に組み込まれていると考えると、

私たちが「愛し、愛される関係」
「社会の中に自分の居場所が確保されていると感じる」ことで
心が満たされるのも

逆に人間関係にトラブルが起きた時に悩むのも
「なるほど」とうなずけますよね。

2.満たされる人間関係のつくり方

このように満たされる人間関係が
幸せな人生に不可欠だとして、
それをどう作っていったらいいのか

次に考えてみたいと思います。

・もっと良い人になって人を優先する?
・コミュニケーションスキルを学ぶ?
・話し上手な面白い人を目指す?
・自分磨きをして素敵な人を目指す?

このような考えは
これまでのご相談でも多くお聞きしましたし、
わたし自身もそう思っていた時期もありました。

どれも間違ってはいないし
人として魅力が増すことに繋がると思います。

でも、それ以前に
もっと大切なことがあります。

それは「じぶんファースト」

「じぶんファースト」とは
どんな状態かと言えば、

・自分が自分を認める
・自分を自分で満たす
・自分が自分を大切にする

そういう状態のこと。

満たされる人間関係の土台になると思います。

で、
満たされる人間関係とはどんな関係でしょうか?

わたしは「お互いをお互いに大切にできる関係」
だと思います。

そのためになぜ
「じぶんファースト」が大切かと言えば、

自分が満ちていない状態では、
本当の意味で、
相手を大切にすることは難しいからです。

自分が満ちていないと、
自分を満たすために
相手から好意や愛情をもらおうとする意図が
無意識のうちに働きます。

そのわかりやすい例が、

見返りを見越して
相手に何かをしてあげる。

お礼や賞賛の言葉で
自分を満たしたい

相手のためのようで
自分のため動機で
人と接しても

相手からは
自分のイメージ通りの反応が
返ってくるとは限りません。

その度に、
モヤモヤしたり
イライラしたり・・・。

たままた期待通りの反応がかえってきて
満たしてもらえたとしても、

それは一時的なもので
あっという間にまた
自分の心の器は空になってしまいます。

だからこそ、
満たされる人間関係を作るために
まずは自分で自分を満たせる人になる

それが大切だと思います。

3.自分で自分を満たせる人になる2つの方法

では、どうやって自分で自分を満たせる人になるのか?
2つのことが大切だとわたしは思っています。

(1)自分の持ち味を知って肯定する

私たち脳には、
ネガティビティバイアスと言われる機能があります。

これは良いことよりも悪いことに目が向きやすい
という認知傾向のことをいいますが、
この機能が自分に対しても働きます。

だから、私たちは自分に欠けているところや
人と比べて劣っているところを見つけるのがとても上手。

つまり、自分のことを見るレンズは
悪く見えるように歪んでいる

それをまずしっかり心に刻んでみてください。

だからこそ、
・良いことに目を向けよう
・弱みよりも強みに目を向けよう
とよく言われるのです。

このお話をセッションでお伝えすると、

「マイナスに目を向けないで
プラスに目を向けていると
自分を甘やかすことになってダメな人間になるのでは?」

そんな反応をお聞きすることもあります。

その心配はわかりますが、

そもそもネガティビティバイアスは
本能的に組み込まれているものなので
無視しようと思ってもしっかり働きますし、

弱みよりも強みに目を向ける方が
様々な良い結果を生むことが
研究ではわかっています。

だから安心して
自分の良いところに目を向けてくださいね。

・自分の良さを認められない
・自分のことが嫌い

そんな根強い自己否定感が
心の底にいつもあると
対人関係に悪い影響が出ます。

必要以上に高い壁を作ってしまって、
なかなか人と打ち解けられなかったり、

何でも相手の言いなりになる、
都合のいい人になってしまったり、

人の反応次第で気持ちが
上がったり下がったりする
自分軸の無い人になってしまったり・・・。

もちろん、
人の反応は気になるものだし、
それによって心が揺らぐのも当たり前

でも揺らぎっぱなしで
心が晴れるまでに時間がかかるのでは
貴重な時間がモッタイナイ

揺らいでも、
「わたしはわたし」

自分軸があれば
素早く戻れるものです。

その軸になるのが
自分の持ち味(個性)を肯定し
活かして生きていこう
という心の持ち方です。

(2)自分の価値観を大切に生きる

自分で自分を満たせる人になるもう一つの方法が
自分の価値観を大切にすること。

価値感とは
美しい・正しい・心地よい・理想的である・優先するべきだ、といった「価値判断の基準や捉え方」を意味する表現である。
簡単にいえば「何に価値を見出すか」という感じ方のことである。
(Welbio辞典より)

価値観を満たした時には
ポジティブ感情が湧いてきます。
逆に満たせないと
ネガティブ感情が湧いてきます。

40代、50代にもなると、
これまでの人生経験の中で
みなさんそれぞれ確固たる価値観を持っています。

が、忙しい毎日の中で
立ち止まって確認する心の余裕がなくて
自分の中で明確にできていない方も多いです。

また、若い頃と価値観が変わっていることに
気づかないままでいる方もいます。
わたし自身がそうでした。

また、価値観がわかっていても
大切にできているとは限りません。

親世代や常識(世間の価値観)に
自分を当てはめようと生きている自分に対して、

もう一人の自分が
「そうじゃないよ」
「もっと違う生き方をしたいよ」
というメッセージを

・モヤモヤやイライラ
・何かやらなくてはという焦燥感
・理由のわからない違和感

という形で一生懸命伝えてくる

そんな場合も多いです。

自分の価値観を大切に生きているとは
言い換えれば、自分を大切にしているということ

そういう人は
他人のことも大切に扱えますので
満たされる人間関係を作りやすいです。

人と接していて、
イライラ・モヤモヤしがち
という方は

相手に原因を探す以前に
自分が自分を大切に扱えているか

という視点で
自分の生き方を見直してみても
いいかもしれません。

(1)自分の個性を知って肯定する
(2)自分の価値観を大切に生きる

「じぶんファースト」な生き方で自分を満たせたとき、
自分の器から幸せが溢れ出て、
それがまずは身近な家族や友人の幸せに繋がり、
さらにその伝播が拡がっていく

マツダミヒロさんの提唱するシャンパンタワーの法則は
その有様をわかりやすく伝えるものです。

あなたの心の器は今、どんな状態ですか?

愛情や喜び、
満足感や安らぎ感が満ち溢れていて
今にも器から溢れでそうでしょうか?
それとも、カラカラに乾いているでしょうか?

後者に当てはまると思う場合には、
まずは自分を大切に扱うところからスタートしませんか。

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